タイ最大手掲示板サイト Pantipの閲覧方法
タイでリサーチ業務をするときには、外すことのできないPantip。タイの中での掲示板・コミュニティサイトとしては一番の利用者数を誇っており、1日1000万PVを超えるお化けサイトです。
タイの2ちゃんねると言われることも多いのですが、日本よりももっと裾野が広く、幅広い人が使っているサイトです。以下のインタビューが参考になります。
PANTIPマネージャー〜タイ掲示板サイトのパイオニア - ワイズデジタル【タイで働く人のための情報サイト】
日本関係の話題もかなり活発に投稿・議論されているので、英語に翻訳しただけでも見応えがあって面白いです。いくつか抜粋してみました。
・東京の6泊の旅行レビュー。Pantipのレビューは
行き方や旅行の仕方などを細かくレビューすることが多いです。
・日本でのお土産レビュー
http://www3.pantip.com/cafe/blueplanet/topic/E10268472/E10268472.html
・タイ人に人気の新宿にある焼き肉店「六歌仙」のレビュー記事
・バンコクの一風堂はタイ人にもとても人気があります。
・マンガタグの検索結果。結構さまざまなジャンルがレビューされています。
こんな感じで、さまざまな情報が書き込まれるPantipなのですが、かなりの情報量ゆえ、探すのも一苦労します。そこで、タイ人のお仕事仲間から、Pantipの見方を教えてもらいました。
トップページの構成・見方
いつもの通り「英語」に翻訳を行ってアクセス。
トップページにアクセスすると最新記事やおすすめ記事の一覧が表示されます。上部にはナビゲーションがあります。
Pantipには「Rooms(เลือกห้อง)」という概念があって、様々なジャンルのコミュニティが存在しています。このRoomsに入って、知りたい情報を探してゆきます。
例えば、日本に関する情報を知りたい場合は、旅行関連の「BluePlanet(บลูแพลนเน็ต)」や留学などの「Far(ไกลบ้าน)」などがあります。
Roomsトップページの構成
「Rooms」内は「Club(คลับ)」というカテゴリで細分化されています。「Tag(แท็ก)」はRoomsを横断して検索できる機能です。このTag機能を使うと関連する記事が横串で検索できるので探し物をするときは重宝します。
記事一覧では、記事の種別での絞り込みやリスト表示切替えができるようになっています。
Pantipの記事は投稿するときに6種類の種別からまず選択する形になっており、記事はこの6種類のいずれかに種別分けされています。
記事ページ
Pantip記事ページは日本式の一般的な掲示板と比較すると、以下が特徴的。
- 投稿は会員登録が必要で、タイのIDカードの番号が必要。コメントは誰もが行うことができる。
- 写真の貼り付けができる。
- LINEのようなスタンプ機能があって、文章に補足できる。
- 掲示板のタイトルに[CR]や[SR]等の表記を入れ、報酬をもらって書き込んでいることを明示している。
この辺りもお国柄がでるんでしょうね。
それでは簡単に記事ページの見方を説明していきます。
記事のタイトルには先ほどの記事の種別やタグなどが表示されます。なので、同じような記事を探したいときはタグをたどっていくと良いです。
[CR]は「Consumer Review」で個人的なレビューであることを指します。企業からサンプルやお金をもらっている場合は[SR] (Sponsored Review)を使います。
記事の一番下には執筆者、感情表現とセットになったLike機能などが備わっています。執筆者ページに行っても関連の情報が出てくることが多いです。
残りはコメントです。コメント欄では、執筆者が補足をしたり、自分の関連記事への誘導コメントを書いたりしていることが多いです。
エディタについて
CMSを扱っている身として、一番気になっていたのが「このページはどうやって作っているんだろう?」ということ。以下のようなエディタで編集をします。タイ人としても、見やすい・見にくい、で判断するそうで、有名エディターは見やすいレイアウトが多いとのこと。
記事の検索機能
ナビゲーションについているSmartSearchを利用すると、記事検索も可能です。ただ、タイ人は口をそろえて、この検索機能が使いづらいと言います。結局、ほとんどの人が「ワード + Pantip」をGoogleで検索することが多いようです。
以上となります。
タイ語が読めなくても概要や傾向をつかむことにより、何かしらのヒントを得られることも多いので、積極的に活用する方が面白いと思います。また媒体としても価値が高いので、タイ向けの広告媒体としてお試しでやってみるにはちょうど良いメディアです。
是非リサーチなどに使ってみてください!