Slackの有料版を導入してみた
世界規模で利用者数が伸びているSlackを、自分の会社でも利用することにしました。やっぱりUIが非常に良く、使っていて気持ちよいサービスです。アプリも使いやすい。
実は今回、無料版か有料版かで悩んだ末、有料版にしたので、その経緯をまとめてみます。
無料版での課題点
無料版を使用中、自分にとって大きいネックとなったのは以下の二つでした。
1.限定メンバーのチャンネルが作れない
これが一番大きい問題でした。僕の会社の場合は、外部の協力パートナーありきなので、チャンネルごとに制限をかけた上での運用が必須です。無料版でも「Private Channelを作成する」「アカウントを複数作る」といった方法もありますが、どうしてもチャンネル管理が煩雑になるので、現実的には厳しいと感じてました。
2.過去ログが10,000件しか検索・閲覧できない
過去ログについては、多くの方が悩まれたことがあると思います。大人数で使うと、あっという間にログがたまってしまうため、Slackのメリットであるログ検索に制限があるのは結構不便です。これも、「ログをメールで保存しておいて、検索する」という方法もあったのですが、ファイルが対象外となるなどの問題がありました。
ということで有料版にしてみた。
僕の会社の場合は、リモート前提かつ、外部の協力パートナーとの生産性向上は死活問題だったので、有料版を利用することにしました。
以下のリンクでは、有料版と無料版の、料金に関するFAQを翻訳してくれており、とても参考になりました。
2014/07/04 【Slack FAQ 翻訳】支払いFAQ - 清水川Web
自分が良いと思ったポイントは以下の2点です。
- 有料版から無料版へ戻すことも可能
その際、メッセージは10,000件で消えるわけではなく、検索・閲覧ができなくなるだけ - 有料版アカウントでも10日間使わなければ「インアクティブなユーザー」として、課金対象外になる
有料版になってよかったこと
まだ使いはじめて間もないのですが、今のところは有料版でよかったなと思っています。
やはりChannel運用が楽
有料版には、レギュラーアカウントと制限アカウントがあるのですが、ほとんどの外部パートナーは、制限アカウントとして、チャンネルを制限する運用にしています。(本当にワンポイントだけのパートナーは無料のゲストアカウントにします)
無料版の時に、複数アカウントや、プライベートチャンネルでやり取りしている時に煩わしかったチャンネル管理がなくなるのは大きなメリットです。
検索機能はやはり便利
僕の場合「あれ、いつ発言したっけな」というのは結構検索することが多いので、検索数の制限がないことは非常に利便性を感じます。(と言いつつ、Slackのログをメールで送ってしまって、横断してメール検索するのは、横断性という意味ではアリなのかな...?)
Integration制限がなくなり、細かい機能が増える
Integrationも5つまでからFreeになるので、連携アプリの制限がなくなるというのも魅力に感じました。
BacklogやDropboxなどと連携したり、AWSの監視と連携をしたり等、色々と効率改善できることも増えていくのかなと思います。
有料版になると細かい機能差がちょこちょこ出てくるのですが、その中でも、個人的には「統計が使えるようになる」のは、中でのコミュニケーションの情報が見えて、地味に良かったです。
ちなみに更に最上限のPlusに加入すると、Primary Ownerは監査用のメッセージログを全てDLすることができるようになります。使用中のユーザー側としては、ちょっと気になるかもしれませんが、クラウドで足踏みしがちな大企業で導入する場合、こういう機能があるのは有難いのではないでしょうか。
参考:Slackが「安全」な理由 | cloudpack技術情報サイト
...というわけで、当面は有料版を使ってみようと思っていますので、何か良い活用法があればフィードバックします!