社員研修中にバリ島でパスポートを盗まれ、総領事館で仮発行した話
えー、本当にお恥ずかしい限りなのですが、タイトルの通り、社員研修の責任者である僕が、パスポートの盗難に遭うという失態をやらかしてしまいました…(涙)
旅のしおりまで作っていた研修の予定は、初日の夜にして大幅変更となりましたが、凹む僕に社員たちから掛けてもらった激励の言葉...
「反省文はブログに書け!」
を受け、一連の出来事をまとめてみました。
今後パスポートがなくなった方など何かの参考になれば幸いです…(汗)
※幻の社員研修のしおり。イラストが素敵過ぎるがゆえに寂しい。
~パスポート盗難編~
この夏一番の大きなプロジェクトが一段落し、日頃の感謝を込め、社員全員+日頃からお世話になっているパートナーさんの総勢7名のメンバーで、バンコクで社員研修をすることになった我が社。
現在はバリ島でのお仕事もさせて頂いてるので、バリ案件のチームメンバーは打ち合わせのためまずバリに寄り、バリ経由でバンコクに向かう、という予定でした。
バリに行くまでの道中は、ジャカルタで4時間のDelay、着いた当日も、6時間ほどのロングミーティング。満身創痍でレストランに入り、軽いお疲れ会を行いました。
※お疲れ会をしたクタビーチ。夕日がきれいで、ご飯も美味しい。
その後、シーシャ(水たばこ)が吸いたいというメンバーがいたため、スカイガーデンに向かうことになりました。
そこに「ヨイミセアルヨ~~~」と二人組の客引きが現れたのです。
客引きにはある程度慣れているのですが、腕を強引に引っ張ってお店に連れて行こうとしてくるのは初めてのことでした。
「NO!」と強く断って、突き放したところ、スゴスゴと引き下がり、一件落着!
...の筈でした。
無事スカイガーデンに辿り着き、メンバーのひとりに頼まれていたお金を貸そうとして、後ろのポケットに手を入れたところ...
財布がない!!!
あのさっきの二人組はスリだったのか...!!!
本当に全然気づかなかった...(号泣)
普段はウエストポーチに入れている財布ですが、偶々お金を貸すために後ろポケットに入れていた、ほんのわずかな隙を突かれ、やられてしまったのでした。
「いや~、なんで気づかなかったのか...くぁwせdrftgyふじこlp…」(涙)
財布にはお金、カード類、そして、パスポートが入っていました。
もうシーシャを吸うどころではありません。そのままホテルに帰り、クレジットやキャッシュカードを止め…
そして他のメンバーから手厚い激励(というかイジリ)を深夜まで受け、そのまま床につきました。
※スカイガーデン(昼間)。楽しいところなんですよ...本当は。
※Slackでバンコク組に報告…言われた方もびっくり。
~パスポート再発行編~
朝起きたら財布が戻ってきているかな、悪い夢なんじゃないかなと思っていたのですが、そんなことはなく、相変わらず財布はなく(涙)
昨晩の激励(というかイジリ)で少し気持ちが落ち着いたので、ネットでパスポートの紛失について調べました。
どうやら「帰国のための渡航書」というものがあるらしいことがわかり、それを取得をすることに。
1. 警察書で紛失届けを出す
まずは、紛失届けをもらうために近くのクタ警察署(POLSEK KUTA)に行きました。
※場所はこのあたり。「POLICE」だと検索されないので注意。
もっと近くにツーリストポリスもあったのですが、そこでは紛失届は出せないとのことでした。
※バリ式建築のクタ警察署。
クタ警察署で
「Yesterday , My passport is stolen...」
などと言うと、申請書がもらえるので、そこに記入していきます。
記入するのは、名前、住所、生年月日、盗まれたものと盗まれた場所、パスポートNo.。
パスポートがない自分はホテルでコピーをもらってから行きました。
その後申請書を持って、個室に行き、簡単な質問に答えると、紛失届けが受理されるので、発行手数料を少額支払います。
2.在デンパサール日本国総領事館へ
次に向かったのは、在デンパサール日本国総領事館。デンパサールの近くにあります。
※場所はデンパサール。クタからだとそれなりにかかる
※在デンパサール総領事館。なぜかとても安心する…。
開設している時間は8時30分~12時、13時30分~16時。
クタからだと40分くらいかかるので、午前の開設時間に何とかギリギリセーフで滑り込み。
入るときにはパソコンと携帯・カメラが取り上げられるので、もし可能であれば
・来た時の搭乗便
・帰る時の搭乗便
はメモに書いて持っておいた方がいいかもしれません。
窓口で待つこと数分。担当の日本人の方からの説明がありました。
- 「帰国のための渡航書」はあくまで帰国のためなので、バンコクに行くことはできない。トランジット(=入国しない乗り継ぎ)であればOK。
- もしバリから帰るならば帰りのeチケットのコピーが必要。
- 仮パスポート用の証明写真が必要。
- 夜のレギャン通りでのスリ被害は多いとのことで、気をつけてくださいとのお言葉。(...本当にその通りです(>_<))
- eチケットはメールで送れば、印刷をしてもらえる(ありがとうございますありがとうございます...感涙)
- サヌールの警察署の近くで証明写真を撮影できるお店がある
3. パスポートの写真撮影
教えてもらった、サヌールの警察署の近くの写真屋さんに向かいます。
領事館から写真屋までの道中でタクシーを拾うのは大変なので、タクシーに待っておいてもらった方がいいかもしれません。
※サヌールの警察署の南側にあります。フジカラーの看板がありました。今思うとこの警察署で紛失届を出してもよかったのかも。
パスポート用の写真が欲しいと言うと、奥に通されました。
まさかバリで証明書写真を撮るとは・・・
これは...バリ民族衣装の撮影などもやっているのかも...と思いながら、カメラマンさんに写真を撮ってもらいました。
まさか、バリで証明写真を撮ることになるとは...。撮影後すぐにプリントしてもらい、お代の400,000ルピア(約300円)を払いました。
その後、お昼を食べつつ、帰りの便を予約し、領事館にeチケットをメールしました。
4. 仮パスポートの発行
写真を持って、再度総領事館へ。
ビザ発行待ちの多くのインドネシア人に混じって、待つこと20分~30分。
やっと仮パスポートが発券されました。
「これで終わりではありません。この仮パスポートと書類を持って、イミグレーションで出国許可を得てください」
おおう...まだあるんですね...。
パスポートがないと、インドネシアの入国記録もないことになるため、許可を得る必要があるのです。
その日中ではもう間に合わないため、イミグレには翌日行くことにしました。
※仮パスポートと書類をもらいます。
5. イミグレーションで出国審査
翌朝は早朝から、イミグレーションへ。
場所はデンパサール空港の南。ヌサドゥアあたりにあります。
※それなりに遠いのですが、早朝に行ったら20分~30分でつきました。
※イミグレーション。1階はビザ取得者向けらしく、混んでいました。
イミグレーションに到着後、2階の「WASDAKIM」と書いてある部屋に向かいます。(※WASDAKIMってどんな意味なんでしょうか...翻訳でも出てきません)
そこでは数名のインドネシア人のスタッフが作業をしており、英語でどこで無くしたのか等を簡単に聞かれた後、申請書を書きます。
名前、住所、無くした日時・場所、到着便…。
ここでも行きの飛行機のeチケットと帰りのeチケットのコピーを求められ、スタッフのパソコンを借りて、プリントしました。
今思えばeチケットのコピーを用意しておけば良かったですね。
スタッフの人はとてもいい人で盗まれた自分に優しい言葉をかけてくれて、丁寧に申請書記入も教えてくれました。
※ただしなぜかEDMが流れる職場
一通り記入を終えて最後にスタッフの人が一言
「あとはボスのサインだけだけど、今打ち合わせ中なので2時間待って」
!!
...はい、待ちますよ...待たせていただきます(涙)
2階のベンチで待つこと1時間半。
スタッフの人が声をかけにきてくれました。
無事に出国許可の完了ーーーーーーーー!!!
嬉しくて涙が出そうでした。
これまでが仮発行までの流れです...大変でした...。
~最後に~
結局、社員研修はどうなったかというと、急遽バンコクにいた3名にバリ島に来てもらい、3日間だけ全員で一緒に行動しました!
※全員で集まれる4ベッドルームのVilla。まじでコスパ高い。
※スミニャックでご飯。美味しいです。
※最後の集合写真(涙)
仮パスポートが発行されたのと、やっと全員で集まれた安心感...本当に仲間には感謝しかありません。
バリ島の自然や寺院、そしてバリの人の優しさはとても癒やされました。
本当に悪い人は一部なんですよね...。
海外では、常に注意するように心がけてはいましたが、回数を重ねることで慣れてしまって慢心していたのがいけなかったです...(反省)
これも何かのお告げだと思って、出張だけではなく仕事も今以上に取り組みたいと強く思った経験でした。
もう恥ずかしさでいっぱいではありますが、旅の参考になれば幸いです。
そして優しかった在デンパサール総領事館や、バリの警察、イミグレの方々、最後に一緒にいてくれた仲間に対して感謝を述べて終わりたいと思いますm(_ _)m
#追伸
こんなダメな代表がいる会社ではありますが、人材募集中です。
国内・海外関わらず、たくましく生きていける人、弊社に興味がありましたらご応募ください!(涙)